顎関節症でお困りの方へ

・顎関節とは?
指を耳の穴の前において口を開けたり閉じたりしてみてください。
動くときに、骨が盛り上がったりへこんだりするところが、あごと頭蓋骨がつながっている部分:顎関節(Temporomandibular joint: TMJ)です。顎関節は噛む・話すなどの動きに対応するため、その構造は非常に複雑です。また顔の皮膚や筋肉、歯への神経もすべて顎関節から出ているので、脊柱と同じく「神経を守る」という役割を持つ、非常にデリケートで大切な器官なのです。

・顎関節症(TMJ Syndrome)とは?
顎関節症は、この顎と頭をつなぐ関節が正常に動かなくなってしまうことで、口を大きく開けることができなかったり、「バキッ!」とか「ゴリゴリッ!」という音が口を動かす時に聞こえたり、あご周りに激しい痛みを感じたり、耳鳴り・頭痛・めまい・吐き気を訴えたりすることをいいます。

ある調査によると、顎関節症が喉の感染症、鼻づまり、中耳炎、ぜんそく等と密接な関係があり、心肺機能または消化器官の機能低下にも影響を及ぼすだけでなく、精神疾患をおこす原因の一つとして考えられると報告されています。

・通常の顎関節症に対する医学的措置
いったん顎関節症と診断されると、通常、鎮痛剤・筋肉弛緩剤を処方されたり、温湿布やナイトガード使用を勧められたり、硬いものを食べないよう注意されたりしますが、症状が改善しない場合、内視鏡手術や最悪の場合、人工関節の手術などを勧められることもあります。これらの、症状を抑える、というアプローチでは顎関節症の原因の解明・解決策に辿りつけないのが実情です。

・顎関節症の原因:カイロプラクティックの観点
交通事故やスポーツなどから体が受ける衝撃はもちろん、抜歯・虫歯治療などから受ける物理的ストレスや、悪い姿勢で座っていることが多かったり、普段からほおづえをつく癖があるなどの生活上の悪い習慣により、顎関節にある神経がストレスを受けます。その結果、関節の動きに異常をきたすだけでなく、痛みなどの様々な症状を起こすのです。これは脊柱関節に起きるVSC(サブラクセーション)に似た原理で顎関節症を引き起こす原因として考えられ、「顎関節サブラクセーション(TMJ)」とカイロプラクティックでは呼んでいます。

米国ホーリスティック歯科協会の会長: Dr. ジョン・ラフリン三世は、「人口の約75%以上が顎関節に何らかの機能異常があり、その原因のほとんどが出産時のストレスである。また偏った食生活も大きな原因のひとつである。」と述べています。

顎関節は脊柱と同じく、身体のバランス維持や物理的衝撃の吸収など、「噛む・話す」以外に脳からの大切な情報を伝える神経を守っているため、その役割は非常に重要です。もしあなたのあごの違和感、痛みが、顎関節のサブラクセーションが原因だとすれば、的確なカイロプラクティック・ケアは、問題の根本解決につながります。


  参考資料

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