「椎間板ヘルニア」と診断されたが薬でごまかしたくない・まだ手術を受けたくない方へ

・椎間板って何?
椎間板は背骨のブロック状の24個の骨(椎骨)をつなぐもので、主に3つの役割を持っています。
1) ショック吸収/バランス
2) 三次元空間で動く
3) 神経を保護する (最も重要な機能)

椎間板の全体の約85%が水分で、一日のからだの体勢の変化により膨張したり、縮んだりします。
ですから、夕方の身長は朝起きたときより、0.6cm から1.2cm 縮むことが分かっています。



・椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアとは、椎間板のもつ上記の3つの機能が損なわれることで、内部の水分が異常膨脹したり、中心にある髄核(ベアリングの役割をするゼリー状のもの)が、外側の繊維がやぶれることで、はみ出てしまった状態を言います。一般的には、ねじったりストレスを受けやすい首や腰のあたりによく起こります。

多くの場合、はみ出た椎間板の組織が骨と骨との間から出ている神経を圧迫・刺激するため、激しい痛みを伴います。

重篤な場合、内臓への配線である神経を傷つけたり、脳からの信号を弱めてしまうため、手足の指先の痛みやしびれだけでなく、失禁、膀胱炎、尿道炎、消化不良、下痢、便秘、インポテンツ、生理痛、不妊症などの症状の原因にもなります。

通常、MRIやレントゲン検査などによって確認でき、診断されます。

しかし、検査の際、ほとんどの場合が患者さんを仰向けか、横向きにして撮影するため、体重と重力が、水分を含む椎間板を、下方に押し下げてしまいます。そのため、実際ヘルニアではなくても、そのように見えることが多いので、正確性に欠けます。

調査では、MRI検査で椎間板ヘルニアと診断された被験者のうち、9割がまったく症状を訴えていなかったというのは、そのためです。椎間板の状態を正しく確認するためには、体重がかかった、立ったままの状態で撮影することが必要なのです。

また、症状を訴える患者さんに対し具体的な対処法はなされていません。通常、鎮痛剤や筋肉弛緩剤を処方されるか、最悪の場合、外科手術(Love法、MD法、MED法、PN法、レーザー減圧術など)を勧められることがあります。

・椎間板ヘルニアに対する外科手術の成功率
手術は「最後の手段」として行われていますが、高いリスクをともないます。調査によると年間約6,000件の手術のうち、失敗する確立が約53%もあり、これをFBSS(脊椎手術失敗症候群)と呼びます。また、症状がたとえ手術後一時的に改善しても6ヶ月から1年以内に再発するケースもたくさん報告されています。

・椎間板ヘルニアの原因
すべてのことには原因があります。これらのケースのほとんどは、かなり長いあいだ潜伏していたVSC(脊柱サブラクセーション複合体)が原因で、椎間板のクッションと正常な動き、そして神経を守る働きが低下することで、日ごろのちょっとした悪い姿勢や運動不足、精神的ストレスが、椎間板へのダメージを徐々に悪化させ、ある日突然「激しい痛み」としてあらわれることがわかっています。

・カイロプラクティックの効果
たとえ椎間板ヘルニアと診断されても、原因を取り除くことができれば、回復が期待できるのです。カナダ・サスカシワン・ロイヤル・ユニバーシティー病院での調査では「カイロプラクティック・アジャストメントを用いた椎間板ヘルニアに対するケアは安全かつ効果的である。」と報告されており、またロバート・メンデルソン博士は「背骨の手術を受ける前に、先ずドクター・オブ・カイロプラクティック(D.C.)による検査を受けるべきだ。」と言っています。

・ガンステッド・カイロプラクティックと椎間板
カイロプラクティックの中でもガンステッド・カイロプラクティックは、背骨のバイオメカニズム(生体力学)と椎間板の性質を考慮してより的確に問題箇所の「原因」にアプローチしていきます。


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